巻頭言 

支部活動で出会えた皆様の言葉

 

           上尾中央総合病院 放射線技術科 茂木雅和

 

・埼玉県診療放射線技師会第六支部の役員として

9年間活動しましたが、組織に従事する診療放射線技師にありながら、学術発表や《雑用》、ひいては技師会活動に精を出し過ぎて《何を重視して働くか》について悩んだ時期がありました。完全に《ワークライフバランス》を見失っていた時期です。そのような中、支部活動で出会った諸先輩方から、《時間の大切さ》《コミュニケーション(飲み会)の必要性》《子育て》など、人としての素養を教えてくださり、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

・支部会長(支部理事)として

 2020年》から支部会長として数多くの勉強会を開催して、人前で色々と《説明》する場面も多くあった。私はどちらかというと、緊張して《ネガティブ》思考になってしまうため、あまり喋ることは得意ではない。そのため、勉強会が始まる前は《禁煙》している時のような不安が強く押し寄せてくるが、相手を思いやる気持ちが大切という《茶道》をされていた方からのフレーズを思い出し、目の前にいる聴講者の方々に楽しんでもらおうと必死になっていました。勉強会に参加されていた方はお気付きでしたでしょうか?

・一人の診療放射線技師として

新型コロナウィルス感染症の発見から3年経過し、時代の様変わりとなった。診療放射線技師として一番感じる部分は、Webを使用したリモート会議や勉強会ではないだろうか。初めて開催したWeb役員会では《その場に合わせた最善を》と思い試行錯誤したが、《コミュニケーションの難しさ》をつくづく痛感して、会議どころではなかったことを今まさに思い出す。

・最後に・・・

今日まで、私一人では何も成し遂げられませんでした。

しかし、これまでに出会えた《人との関わり》《あいさつの重要性》を大切にしたからこそ、支部活動を《当たり前の日常》に出来てきたと思います。そして、私にとって今年は次のステップへの《転換点》となりそうです。

これまで燃やしてきた気持ちを《風化させない》ように、引き続き精進していきたいと思います。

 

さて、《健康管理》のため《ランニング》でもしようかな。。。

巻頭言

物事を突き詰めるには

 

彩の国東大宮メディカルセンター 小保方 駿

 

コロナが流行し早3年が経とうとしている。以前の生活とは一変し常にマスクを着用、消毒に検温、会食・旅行の自粛。ライフスタイルや働き方など急激な変化を余儀なくされた。未知のウイルスに対する不安や恐怖で重苦しい雰囲気が漂っていたが、制限のある生活の中でも明るく過ごそうとリモート飲み会やソロキャンプなど新たなブームも誕生した。一人の時間が増えたコロナ渦だからこそ、新たなことに挑戦する人が多く見られた。私もこれを機にあり余る時間を利用しゴルフを始めた。

正直、少し練習すれば出来るだろうと高を括っていた。いざ始めるとボールにすら当たらず、当たってもとんでもない方向に飛んでいく。これはセンスが無いのでは…と始める前の自惚れた気持ちが打ち砕かれた。ひとつ出来るようになると新たな課題が見つかり、乗り越えては壁があり。何度も心が折れかけたが、今まで出来なかったことが出来るようになる喜びは大きかった。今ではスコアも良くなり成長を楽しみながら行っている。

 

 私は何かを始めてもある程度物事を習得すると満足してしまい、最終目標が低いのではないかと感じることが昔からあった。身近に物事を突き詰める力が尋常じゃない人がいたからだ。私の弟はギターを始めると普通に弾けるのでは満足せず耳コピを始め、しまいにはギターの音色を変えるエフェクターと呼ばれる機械を基盤から手作りしていた。また、3DCGを始めたときにはアニメーションを作り、最近では設計したCGを3Dプリンターで模型にしているらしい。会うたびにスケールが大きくなる話を密かに楽しみにしている。これを目の当たりにすると、私は自らの限界を無意識に決め、その範囲でしか行っていないのではないかと感じる。これを打破するには常に新たな目標を見つける力が必要ではないかと考える。「素振り毎日100回」など継続的な努力はもちろん大切だが、続けることが目標になり形骸化してしまう可能性がある。これでは成長をあまり感じられずモチベーションの低下にもつながる。突き詰める力がある人は常に新たな目標を見つけて挑戦することで、自分の限界を感じることなく徐々にステップアップしていけるのではないだろうか。

 

 

 新たなことを始めたこの機会に目標というものを意識し、趣味や仕事など今よりも一歩突き詰めて行っていきたい。